型枠工事

■頑丈な基礎を造るために重要な工事

型枠工事とは、建物を建設する際に必要な型枠を組み立て、その型枠にコンクリートを流し込み成型する工事です。
様々な施工現場に携わる工事で、マンションや学校などの大きな建物から、一般住宅の基礎工事などでも行われています。
そんな型枠工事は、精度の高さが求められる工事。
業界内の誤差の指標は、“垂直精度±3mm”以内まで。
この僅かな誤差が、建物の強度やクオリティの低下につながるため、慎重に工事を行う必要があります。

 

●型枠工事の流れ

【STEP1】 加工図作成から型枠の加工
まずは建物の図面をもとに、型枠を組み立てる際に必要な加工図を作成します。
そして、加工図に合わせて合板や角材を切り出し、釘を打って型枠へと加工します。

【STEP2】 墨だし
専用の測量器具を使用して水平・垂直であることを確認し、型枠を建てる場所に墨で印をつけていきます。

【STEP3】 型枠の建て込み
加工しておいた型枠を、墨だしの印に合わせて組み立てます。
この工程は建物全体の強度に直接影響するため、水平・垂直を確認し、正確に作業することが必要です。

【STEP4】 スラブ張り
各部屋ごとに支えを組んでいき、その上にスラブ(天井・床)張りをしていきます。
スラブ張りでは、比較的重量のある鉄筋・コンクリートがスラブの上に重なるため、それを支える型枠・支保工には正確な計算と配置が求められる作業です。

【STEP5】 コンクリート打設
完成した型枠にコンクリートを流し込みます。
流動性のあるコンクリートを流し込むことで、型枠に大きな圧力がかかるため、常に型枠に破損部分がないことを確認する必要があります。

【STEP6】 型枠解体
型枠に流し込んだコンクリートが固まれば、型枠を解体します。

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